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森林と建築の勉強@八ヶ岳

2016年6月16日

旅行

今年も1泊2日で八ヶ岳開山祭へ。

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毎年トレッキングの前にキャプテンから森林レクチャー。

(山のキャプテンは、元JALのキャプテンでもあり御歳70間近。。。)

これが建築の勉強にもなる。

 

キャプテンの山荘がある蓼科は、昔はリゾート地として多く別荘が建てられ開発も進んだ事もあり、

行政が植樹を推奨し、1本植えるごとにいくらか支給される仕組みがあった。

こぞって植樹されたのはカラマツ。なぜなら早く育つから。

それから40年ほど経ち、確かに緑は戻ったが、現在はカラマツが多くなりすぎて低木が育たない。

これがどのような問題に発展するか。。。

そのカラマツは20mほどまで成長、高い木は30mほどにもなる。

常緑ではないので、年中地表面は影になり、低木が育たない、木の種ができない、鳥も来ない。

落葉であれば、腐葉土が生まれ、前述の状況も改善されるのと同時に、保水性もあり、強いては土砂災害

を防ぐ事ができる。先般の南木曽の災害は杉林だったが、同じ状況があっての事態だ。

キャプテンは何度もカラマツの間伐や、広葉樹の植林などの実施を行政に働きかけても反応は薄く、

時には広葉樹を伐採したりする始末。

推奨されるべきは、広葉樹と針葉樹の混合林である。

 

一方、ドイツ、オーストリアは寒冷地ということもあり、森林面積は日本の1/3にもかかわらず

この森林をうまく活用している。

伐採した木は第一に建築資材に。5cm厚の合板をパネル化し活用している。

副資材はペレットに。

原発もないなか電力利用を抑え、年間の熱源を確保するのに地域の暖房をシステム化。

仕組みは、この安価なペレットを熱源に自動で燃焼するシステムがあり、地下から各施設に配分する。

日本は環境先進国にまだまだ見習う事ばかりだ。

 

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そしてトレッキング1日目。

八子が峰から親湯へ。

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キャプテンの山荘に戻り、BBQとキャンプファイヤー。

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山荘で談笑。

6月とはいえ、夜はまだマキストーブは必要。

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2日目。

蓼科ロープウェーで中腹まで登り、北横岳頂上を目指す。

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下山後は、近くに東山魁夷の作品の一つのモデルではないかと言われている御射鹿池へ。

 

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今回も充実の 八ヶ岳でした。。。

 

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