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篠原聡子氏講演会

2013年3月5日

建築

週末、吹上ホールにて「ハウジング&リフォームあいち」が開催。

その中で、JIA青年委員会として女性建築家・篠原聡子氏の講演会を企画。
講演のテーマは「変わる家族と変わる住まい」
篠原氏は日本女子大教授でもあり、家族と住まいについて研究されています。
集合住宅の間取りとして、日本は戦後51C型からの発展、さらに韓国、台北では
現地での住居調査も継続的にされていて、これらの違いは興味深いものでした。
例えば台北では、玄関ホールというものが存在せず、ドア明けたら「客庁」
というリビング的な空間があり、水廻りは2つあるのが一般的だそう。
さらに日本統治の名残か、「和室」はフロアが1段上がり布団を
敷く客間的な用途で、畳ありきではない部屋の呼び方があるようです。
家族のあり方も時代と共に変化が。
近年の出生率では、意外なことに台北が0.89、韓国では0.33%と日本よりも低い。
女性が高学歴になり社会進出が進むと出生率は下がり、社会と経済の反比例?
も感じます。
2010年、日本における世帯の調査は今やこれが実情。
・標準世帯といわれる「夫婦+未婚の子供」は全体の30%しか
・独り暮らし世帯は全体の25%(都心部の若者の独り暮らしや、高齢者独居も含む)
住宅事情も当然変化が出てきます。
あるハウスメーカーでは「2.5世帯」というふれこみで展開する商材も。
(親世帯+若夫婦世帯+結婚しない若夫婦兄弟を想定だとか・・・)
TVや雑誌ではシェアハウスのレポートもよく見かけますね。
これらの背景にあるように我々建築家の「住居」に対する考え方も
変わっていかねばというのがこの講演の主旨でした。

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