2012年3月25日
建物点検へ行ってきました。
完成と同時に設計監理は一旦終わりますが、お引渡後も点検に伺います。
こちらのお宅は完成後1年半が経過。
弊社HP内掲載は→こちら
上の写真に面する道路は交通量も大気中の粉塵が気になっていましたが局部的な汚れも、
雨だれ、クラックもなく、キレイな状態を保っています。
(仕上げは手前が木摺下地にモルタル下地リシン吹付、奥の上段がサイディングにリシン吹付)
玄関廻りはモルタル下地に左官塗り壁ですが、こちらもキレイな状態ですね。
壁の入隅部分も風が巻き込んで、行き場のない汚れが集中しやすいですが、
玄関間口が広いのが幸いしたのか、入隅部分もキレイですね。
ポーチ見上げも汚れがほとんどなく、梁からの雨だれも、板金で水切りを大きく
設けた結果だと自負するところ。
雨だれとは窓下や換気口などの水切り平面部に汚れが付着したものが降雨とともに
黒ずんで壁をつたっておこる現象。
であれば壁をつたらないように水切りを大きく壁から離してあげるちょっとした工夫で
防げるものです。
換気口も特にキッチンの排気部分は汚れやすいので、ここにも大きく水切りをつけてあり
壁の汚れはありません。
外部のスリット部分は杉の3寸柱を2分割したものを採用しており、反りも
まったくみられません。
洋材の2×4だったら若干の反りが出るかもしれませんね。
南庭面の窓には大工さんの手づくり雨戸を設置しておりますが、こちらは天然の木
でスリットのように風が抜けない分若干反りがでて補修してもらいました。
外部で木を使うと腐ってしまってメンテナンスが大変では?と、
よくお施主さんから質問されますが、ウッドデッキのように平面でつかうと
降雨後も水が残り、紫外線も受けやすいので劣化の促進がはやい事は否めないでしょう。
なおかつウッドデッキは靴底の摩耗もあるので1〜2年ごとに防腐塗料をしてあげる
ことを推奨しています。
ただし垂直面で木を採用する場合は降雨後は水の付着は落ちますし、さらにスリットで
あれば通風で乾燥が早くなりますよね。
よければ、ウチのウッドデッキメンテナンスのときのブログもご覧ください。
以上点検レポートでした。
(内部写真は差し控えさせて頂きます。。。)