2012年11月15日
モード学園で、イタリア人デザイナーSergio Calatroni氏のレクチャーを聴講。
実は建築家の友人奥さんが東京モードで講師をしており、彼女がイタリア留学時の講師でもあった
セルジオ氏を招いての講義を名古屋でも開催するということで、無理言って生徒に混じって
最後列で講義に出席。
セルジオ氏は来年のミラノサローネに、「フェルトを使った照明器具」を出展する構想があり、
学生たちもこれにのっかりプレゼンするという課題で、これに先立ちその想いを語ってくれました。
フェルトはシチリア島でハンドメイドされているもので、これを照明器具につかうというのが
興味深く、これに注ぐ情熱は光のエネルギー、光に対する理念や哲学にまで及び、デザインの
ありかたに刺激をうけるものでした。
学生達に伝えたアドバイスで、自分自身にもとどめておきたいものをいくつかここに
書き留めておきます。
・日常をよく知り、それに根ざしたモノのために、まっすぐデザインすること
・プロジェクトの目的は形態操作や機能ではなく、完全に人間的であること
・デザインなしのデザインを実現すること
勝利を目指したり、批判的であったり、策略的であったりするデザインは求められない
・シンプルに「行為をする」瞬間を尊重すること
・すべてのものは手から生まれる
教えられる側に引き戻された有意義な時間でした。。。