先日、所属する建築士会企画の庭園勉強会参加のため、古川爲三郎記念館へ。
途中、覚王山の花屋クライアントさんのところを訪ねたところ、古川美術館の一連の施設に
お花を納めているということが判明。
御両者の歴史に身が引き締まります。。。
さて、今回の勉強会講師の野村勘治先生は、愛知万博日本庭園監修をはじめ、桂離宮など
日本の名庭を百以上も研究された方。
江戸時代まで遡る、ここ名古屋の「庭」の歴史から始まり、爲三郎記念館の庭と建築の成り立ち
などかなり奥深いレクチャー。
意図的に花を配さない庭と、床間に花を一輪だけ配す建築との関係。
広縁には市松の無双窓や、円形下地窓など桂離宮の意匠があり、これはアイコニックでした。
その後、野村先生が庭のお世話をしているという近くの個人邸へ。
紅葉と松で構成され、屋内から観る南北に配された庭の抜け、規模だけではない
その奥深さは圧巻。
松は高い位置で適度に日差しを遮り苔むす庭をつくり、紅葉はその葉が「透ける」ことで目線が抜ける。
樹種の選定にも計算された深い意味があることを知らされました。
池下覚王山界隈はその昔、名古屋の別荘地だったという、当時からの庭が受け継がれていることが
とても素晴らしいと只々感服でした。