人生フルーツ@シネマテーク 最終日は立見までも。
この人出、自分のような、レーモンドに師事し後に公団設計に携わった「建築家」というワードに惹かれて
きた人より、老夫婦のスローライフ、命の尊厳性を描いたドキュメンタリーが目的の女性中高年層が圧倒。
パンフに目を通すと合点、東海TVクルーの只ならぬ尽力があっての映画であることがわかる。
劇中夫婦のスローライフという流行言葉でまとめられるものでない豊かに生きようとする姿勢にも心奪われたが、
局P、局Dの寄稿にこれを上回るものが。
「ドキュメンタリーには他者を題材にしながら制作者の生身の姿も投影される」ワンカットで30秒も撮られた
主人公の死に顔シーンに映像の力を感じた。
その後は名城公園トナリノ。一昨年建築士会講演会に登壇いただいたマウントフジ原田氏の作品。
公共施設を民間資金で活用するPFI事業によるもので20年の期限付。木ルーバーの下地LGSも敢えて露出させ、
中途であること、プロセスを市民に委ねるという意図だと。
そして池下の現場で監理に立寄り、名市大で建築学会賞受賞建築家の記念講演聴講。
建築において、環境というワード自体もはや陳腐、ゼロエネや数字の追求だけではない、といいつつ
お二方の設計には共通してArupが関与している。。
合理性の近傍、難解。。。