2010年6月6日
moKAで設計させていただいている住宅で、全館空調とセルロースファイバー断熱を
採用している現場のレポート。
全館空調とは24時間冷暖房エアコンするもの。
建物全体で機械空調するので、部屋間温度差もなく年中快適な環境となります。
建物内の仕組みは概略このように。
今回はシステムやコスト比較の末、山武という会社のものを採用。
一般的には屋根裏に機械設置のための空間がかなり必要となりますが、今回は
それが難しく、2階に畳半畳ほどのスペースの機械室で納まるということで同社のものを。
これに伴い、空調したエア環境が外気の影響を受けにくいように、断熱仕様にも効果の高い
セルロースファイバー断熱を採用。
セルロースは新聞古紙からリサイクル利用されたもので環境配慮断熱であり、かつ防音、調湿にも
優れます。(但し一般的なグラスウールや、発砲ウレタン断熱よりも高価ですが・・)
工法もいくつかありますが、今回はデコスドライ工法というもので壁の内側に専用シートを張り
隙間からセルロースをブローイングして充填。
コンセントやスイッチ廻りの隙間も密になり品質も安定しますが、断熱施工後に設備類の
位置変更があると部分的に撤去しなければならないデメリットがあります。
現場の状況としては、空調ダクトの設置も終わり、壁、小屋裏のセルロースが一段落したところです。