2011年1月30日
ノルウェーの森をようやく鑑賞。
(映画を観る前に何年ぶりかもう一度小説を読んでから。。。)
小説の中のどのシーンが、どのように、映像化されたのかも気になってましたが
ロケに使われた建築も見所です。
周知の通り60年代を表現せねばならず、名建築のいくつかがその背景として登場。
アントニオ・レイモンド設計の群馬音楽センター
(レイモンドは帝国ホテル設計の助手としてF.L.ライトと共に来日)
ワタナベが永沢とハツミに誘われてコンサートに行くシーン(ちょうどこんなアングルで)
真っ赤な椅子とRCの折板構造が斬新
坂倉準三設計の神奈川県立近代美術館
坂倉氏はル・コルビュジエに師事し、モダニズム建築を実践。
池のほとりのピロティや手摺が美しい
ワタナベが直子と数年ぶりに偶然再会するシーンで
丹下健三設計の国立代々木競技場室内プール
ワタナベがプール脇の岩肌のような壁にもたれていたのは写真奥のここ
村野藤吾設計の早稲田大学戸山キャンパス。
村上春樹の母校文学部校舎。
老朽化で解体が決定されているらしい