2012年1月9日
昨今、省エネや断熱、エコポイントのことについて、家づくりを検討されている方の
関心は増しています。
moKAでいま計画中のおウチでは「ecowin」という遠赤外線放射、いわゆる輻射熱冷暖房
システムの検討中。
これは、エコファクトリーという熊本の会社の製品で、複数本のアルミパイプを通る冷/温の不凍液が
お部屋を冷やしたり、暖めたりするというもの。詳しくはコチラ。
弊社でも何件かのおウチで採用したPS工業の電気ヒーターのデザインタオル掛や
家電でもオイルヒーターは、馴染み深いですが小規模で暖め専用。
(ちなみにPS工業でも放射冷暖房システムはありますがパイプはスチール製)
というわけで、実際のecowinを採用した住宅を訪ね、代理店の施工会社さんの紹介で
浜松まで見学にいってきました。
O様邸は木造2階建床面積約40坪のおウチ。
断熱、省エネにはかなり注力されたそうで、屋根には6kwの太陽光パネル、外壁屋根は外断熱、
窓は樹脂サッシで断熱タイプのLow-eガラス、長期優良住宅も適合とのこと。
LDKにecowinを採用。これ1台で24帖くらいまで対応とのこと。
室外機はこんなカンジ。
入居後1年経ち四季も体験されたなかで、暖房時も冷房時も快適に過ごされている
そうです。
暖房時は暖気が逃げていかないよう、吹き抜けを蓋すべくポリカーボネートパネルを
伏せ、かつ高窓からの採光を確保するという配慮も。
季節が変わればキャットウォークから簡単に取り外せます。
ちなみに冷房時は結露現象が発生するのでパイプの水滴を溝で拾いドレン排水。
ここが掃除しにくいのが少々難点とのこと。
ecowinはあくまでLDKでの冷暖房なので、こちらのおウチでは建物全体としては
床下、天井裏にも高性能エアコンを設置し、24h換気システを利用した空調システムも
導入しています。
床下のエアコン。
吹き出し口。
基礎部の排気口は外部のエアコン室外の裏に設け、少なからず空調されたエアを
吸気させることで室外機の熱交換負荷をおさえるよう工夫しているそうです。
これについてはNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成金も受けているそうで、
かなりこだわって計画されたようです。