小田原から鎌倉方面へ建築視察。
江之浦測候所は杉本博司の思想を標榜する壮大なランドスケープ。
人類とアートの起源は自然との係わり。
天空を測候する事で立ち戻る。
夏至の日の出を望む海抜100m全長100mのギャラリーには「海景」。
鋼鉄の隧道は冬至の朝日が奥まで差し込む。
光学硝子舞台と古代ローマ円形劇場写し観客席。
光学硝子を支えるのは檜の懸け造り。
待合棟は4面をガラスで覆われ、中央におかれた大テーブルは樹齢1千年の屋久杉。
そして鎌倉。
解体を免れた旧神奈川県立近代美術館鎌倉館は改修経て新たな施設「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」へ。
片持ち階段のエレベーションは師匠コルビュジェ的な配色。
池と石とスチール、酔心ピロティここにあり。
映画「ノルウェイの森」のワタナベ( 松山ケンイチ)が、東京で直子(菊地凛子)と再会するシーンはここで撮影。