建築士会にて風水師を講師にお招きして池下〜覚王山を歩きながらの勉強会。
風水とは目に見える巒頭(らんとう)と、目に見えない理気により環境を診ること。
前者は土地の起伏である山龍と谷や道すなわち水の流れである水龍に言及し、後者は時間と方位による。
池下の南に位置する丸山神明社は龍穴であるということでこちらへ。
広域でみるに猿投山から伸びる龍脈が平和公園に至り、覚王山を通りこの丸山神明社で穴を結んでいる。
創建は不明だが一説には1221年以前ともいわれ、江戸時代には丸山村の中心的神社として村民に愛された神社だったと。
その後も街歩きをしながらその地形などを解説いただく。
風水では道は河川と同じように考えるとのことで、円弧を描くその内側の土地はよしとされるが、
外側は川の水が遠心力で押し出されるので水害がおこるよくない土地だと。
他には、T字路、いわゆる道の突き当りの土地は「路沖殺(ろちゅうさつ)」といって風水的はよくない、等々。
住宅設計においては単に間取りを診るだけでなく、接道状況や庭や水の流れなどの外環境や建築時期が重要であると。
またその手法も多岐。
揚輝荘ではそれらを紐解き解説を。
実は信長の家臣だった伊藤家、呉服店から松坂屋へと財を成した所以に合点。
他には熱田神宮の信長塀を模した瓦積塀の存在、伊藤祐民は渋沢栄一渡米実業団の一員、徳川家から移築された伴華楼に名工大の鈴木禎次が関与、さらに鈴木先生が夏目漱石の義弟だったことなど、恥ずかしながらの初耳も多く学び多き一日でした!