建築士会にてSDGsを意識した家具づくり勉強会に参加。
守山区CONNECTみずの家具では「rewood」という取り組みをしていると。
ほんの30〜40年前、1980〜1990年代、日本の食卓にはこんな座敷机があったはず。
ピカピカのウレタン塗装の座敷机が日本中で大ブームになり、全盛期に30万枚の座敷机が生産されたそう。
当時の輸入商社は、売れるだけどんどん、アフリカや東南アジアの森林を、現地の生態系を無視して、札束を使って見境なく伐採。
こうした人間の趣味嗜好のためだけの、人間の都合による森林破壊は、現在の温暖化の原因のひとつだと。
その後生活様式が変わり、座 椅子の生活への変化とともに、座敷机がダイニングテーブルへ。
そうして樹齢100年以上の大木などの、貴重な資源から作られた一枚板の座敷机が、今日現在までどんどん捨てられることに。
他方で昨今市場では一枚板がブーム。
こうしてまた今、売ることだけを考える商社が、世界の森林破壊を繰り返す。
新しい伐採が悪いわけではなく、その地域の生態系を無視した、過度な伐採が自然のバランスを崩すことに。
みずの家具さんでは、新しいダイニングテーブルを配達すると「これいらないから捨てといて」と言われた座敷机を捨てられずに、どうにかして売れないかと考えたのがスタート。
「いらなくなった座敷机を買取ります。」と呼びかける活動は、全国から4年で約1000枚の一枚板を引き取ることに。
どれも樹齢150年以上の貴重な地球の資源ばかり。
日本に眠っている、捨てられる座敷机という、貴重な資源を見つけ出し、再生することが、森林を守り、自然環境を改善し、地球の未来を明るくしていくことができるのでは。
ということでみずの家具さんご協力のもと、引き取られた一枚板を新たな家具として再生すべくデザインコンペを開催することになり、応募説明会を実施。
引き取られた一枚板が保管されている倉庫へ。
冒頭写真のようなつるつるの机にはウレタンの塗膜が数ミリも施してあり、加工するにはまずこの塗膜を削り取る必要があるとのこと。
応募されたデザインがプロトタイプとして採用されれば商品シリーズ化されることに。