水域研究会企画の堀川舟運遺構見学に飛び入り参加。
ブラタモリでも紹介された材木商店沖正商店には「堀川への扉」として江戸時代の石積みが残る。
ここからボートで川を南北。橋を真下から、護岸工事の鉄骨フレーム、独立前に設計した川沿いのビルなどを川面レベルから。
ここから急遽思いつき白鳥庭園へ連絡してボランティアガイドさんアポ。
以前建築士会でもレクチャーいただいた造園家野村勘治さん監修の池泉回遊式庭園は東海の山や川を縮図化した構成。
御嶽山に見立てた築山に渓谷や滝の風景を作り、ここを源流とした流れを木曽川とし、長良、揖斐とともに大河となって伊勢湾という池に達するのである。
汐の満ち引きを繰り返す池には宮の渡しを模した舟着場や常夜灯も。
数寄屋造の清羽亭も運良く解説付きで見学できることに。
鶴を象ったかの平面構成、離れは湾に浮かぶ舟に見立て、宴席につけば波模様をあしらった建具意匠に、提灯に着想した欄間など。入園料は¥300、ガイドは無料ですよ。
その後熱田神宮に新たにできた草薙館。
建物はさておき、参拝以外の新たな人出、寛ぎの場が創出されたのでは。
堀川を辿る突発的散策の振り返り。
名古屋城築城と同時に開削されたことに始まり、清須越で五条橋が移築され、脇に四間道ができ、今また円頓寺界隈の賑わい。そこから川をくだった先の白鳥庭園。
現代では物資運搬の役目はほぼない堀川だけど、熱田神宮や宮宿など舟で巡る企画、運営がもっと充実すればよいのになあと。