2014年2月9日
エルブリのDVDようやく観ました。
惜しまれつつも2011年7月に閉店したレストラン「エルブリ」
’世界一予約の取れないレストラン’と言わしめた、その当時の厨房を覗くドキュメンタリー映画。。。
そこはバルセロナから車で約2時間離れたところにある三ツ星レストラン。
オーナーシェフのフェラン・アドリアは「常に客に驚きを提供する」という強いこだわりを持って、
斬新な手法を打ち立てたカリスマ。
今でこそよく見かける、あらゆる食材を泡状にする調理法「エスプーマ」や、日本古来の「ゆず」を
世界に広めた功績は周知。
彼自身「和食」には昔から一目おいていたようだ。
他にも、子供のとき薬を飲むのに口にしたオブラートも彼の手にかかると。。。
これも広まり、世界の料理人が日本の空港でオブラートをまとめて買っていくそうだ。。
本作は、毎年秋には休業し春までの期間、研究所でまさに料理を「実験」するラボの様子を
撮影したもの。翌年に備え店の荷物を引き上げるところから始まる。
そして弟子たちと共に食材や調理法を試す日々。。
すべてのチャレンジはすべて漏れなく記録に残す。
そして分析する。。。
それは分子料理ともいわれ化学記号化して追求もするのだが、アイデアは極めて
シンプルで、それでいてそれまでの常識を超えるものだと気づかされる。
業種は違えど、自分の仕事にも通じる刺激的なコメントが随所に。。。
そして満を持してシーズンOPEN。
なんと、お客さんは来店してすぐ厨房へ通されるのだ。
その様子を観た後にコースを堪能する。
なんとその品数は35ディッシュにおよぶ。
いくつかを紹介。
これがオブラートをつかった品。
これらの品、食べて「超おいしいー」かはさておき。。。
そこには料理をつくる文化と、食べる文化があると思うんです。
日本でも料理人のレベルは確実に上がっているんでしょうけど、自分含め食べる側のレベルも
鍛えなければと感じる今日この頃です。。。