長野打合せからの蓼科建築探訪。
諏訪大社上社の神官の一つである神長官を中世から江戸時代まで務めた守矢家。
守矢文書は県宝155点、茅野市指定文化財50点を含む1618点で、ほとんどは諏訪大社の祭礼に関するもの。
中には中世の信濃国の状況を克明に記録した貴重な史料や、武田信玄をはじめ武田家の古文書40点を収蔵。
藤森さんは守矢家の子女と同級生という縁で設計することになったそうで。
それから隣接地の茶室3つ。
これらはいずれも藤森さんの所有地にあり、市の特別行事の際にだけ内部の一般公開されると。
「空飛ぶ泥船」
「高過庵」(左)と土の中に埋まるようにある「低過庵」(右)。
「五庵」はパビリオン・トウキョウ2021で東京の国立競技場近くに設置されていた茶室が、再建築されたもの。
「高部公民館」は地元の高部山から切り出した四本のヒノキが屋根を貫く独創的なデザインが特徴。
ヒノキの皮むきや照明作り、屋根板の銅板をたたく作業などには、大勢の区民が参加したという。
その後、山梨の清春芸術村へ。
隣接するレストラン「素透撫 STOVE」は小林冬青の旧宅「冬青庵」を鎌倉より移築し、現代美術作家 杉本博司氏が改修を手がけた。塀には竹ほうきを採用。
シンボル的存在「ラ・リューシュ」はエッフェル塔で知られる建築家、ギュスターブ・エッフェルの設計。
「光の美術館」は安藤忠雄。展示室に一切の人工照明がない、自然光のみの美術館。
「茶室 徹」はこれまた藤森照信の設計。
小淵沢では永山祐子建築設計+竹中工務店による「女神の森 セントラルガーデン」
マリオ・ベリーニによるリゾナーレ八ヶ岳(オープン当時は星野リゾートではなく名称「リゾナーレ小淵沢」)