2008年5月26日
■7日目 5/11 日
朝、オランダ・アムステルダムをチェックアウトし、3つ目の目的地
デンマーク・コペンハーゲンへ向かいます。
12:30のエアで飛び14:00カストロップ空港着。
ターミナルからコペン中央駅まで電車で移動、ホテルチェックインは
なんだかんだで15:30頃。
翌日の月曜日は観たい美術館が休館、さらにその日も17:00で閉館のため、
急いで徒歩で向かいます。
公園の中にひっそり建つ国立美術館は、元々19世紀後半に建てられたもので、
近年に増築。マドリッドのソフィア王妃芸術センターでもそうでしたが
古いものは当然活かす発想。(日本だと安藤忠雄デザインの上野の図書館など)
右が古い方で、増築棟を少し離して建てることで、そこにアトリウムが生まれます。
ヨーロッパではよくあるパターン。
美術館は夕方早々に閉まるのに日が沈むのは22時ごろ。
まだまだ時間があるので街並み散策。
昔のカスレット要塞や人魚像を観がてら、湾岸沿いを。
対岸にオペラハウスを発見。設計はデンマークを代表する建築家
ヘニングラーセンです。
オランダのミュージックヘボウよりも、スイスのコングレスセンターを彷彿させる
はねだした屋根。屋根をフラットに、薄く、シャープにいかに見せるかは多くの
建築家が挑む対象です。(若輩ですが私も・・)
ふとガイドブックに載っていない目を引く建物を発見。
どうやらシアターのようですが、閉館で中には入れず、ガラス越しに中を覗き込んだり。
上層階の窓のデザインがいいですね(開閉部はポジションが微妙に変えてあります)
引き続き海沿いでこんな建物も。
外壁は塩害で錆びたのか、あえて鉄錆のテクスチャーを表現しているのか。
おそらく後者でしょう。
他にもあちこちみていて思いましたが、こちらの建物では、板金に銅板を多用している。
緑青の色が風合いを醸し出します。
写真の右の面は外壁全般に銅板が採用してあります。
そしてデンマークといえば、巨匠アルネヤコブセン。
氏の晩年の作品「デンマーク国立銀行」。
大理石とダークな色合いで構成された外観が目を引きます。
実は完成を待たずして氏はこの世を去ったといいます。
ビジネス街から河を挟んで対岸には、学園都市風の研究施設が整然と
等間隔で10棟ほど並んでいました。
王立図書館は通称「ブラックダイアモンド」と呼ばれ、ハイテクデザインの建物。
設計はシュミット&ハンマー&ラッセン。
ブラック~の所以となる外装は南アフリカ産の花崗岩です。
ガラスのカーテンウォールはダブルスキンが見て取れます。
日曜は観光スポットであるにもかかわらず、ほとんどのショップが休み。
逆にいえば休むところはきっちり休む余暇の過ごし方に、日本も見習うべき?
■8日目 5/12 月
ということで、デンマーク2日目は買い物をメインにとおもいきや、どこもかしこも
閉まってる。
たまたま開いていた日本人経営のショップで聞いたのが、今日は降臨祭で
ヨーロッパ全域で祝祭日にあたるそう!
なんとまあ運が悪い。でもそこの店でジョージ・ジェンセンなどを買い漁りました。
ショップは閉まってますが、照明はつけている。
行きたかったショールームもウィンドウ越しに写真を撮りました。
引き続き観光。
ニューハウンというエリアには、カラフルな集合住宅が建ち並び、そのほとんどの
1階部分がカフェになっていて大勢の人が寛いでいる、なんとも欧州らしい美しい景観。
目の前の運河では観光客向けの大型ボートが行き交います。
そして、おそらくこのあとくらいであろう時間帯に、なななななんと財布がない!!!
一瞬青ざめる!
街を歩くのに、首から一眼レフカメラぶら下げるのもツーリスト丸出しだし、と思い
ショルダーバックに入れてまして、撮影や買い物だとカメラと財布を幾度となく出し入れ。
その際に落としたのか・・・いや落とせば気づくであろうに・・・
やっぱ盗まれたか・・・ 当然バッグから離れたことはないし、スラれたなら
相当なプロの仕業!!!
一人旅での旅行。そんなことは用心しておいて当然であろうに、落とした現金カードの
心配より、自分が情けなくてしょうがなかった。(旅先でこんなこと初めてで・・)
あえて羞恥心を抑えてこれを読んでいる皆さんへ
カバンは背中に掛けず、財布は万が一のため分割して管理しましょう!!
しょぼくれて部屋へ戻り、カードのストップ。盗難手続きを警察へ。
不幸中の幸いというべきか、部屋に現金と別のカードをおいておいてよかった・・・
・・・落ち込んでもしょうがない、観光続行です。
前述のヤコブセンがデザインしたホテル「ラディソンSASロイヤル」へ。
客室はほとんどがリノベーションされているようですが、1961年創業当時のままの
部屋もあるそうです。
ロビーには氏デザインのスワンチェアがあちこちにありました。
デンマーク含め、その後の北欧ではタクシーのほとんどがメルセデス。
その中でもデンマークだけが、ボディーに各社それぞれのラッピング広告を
施している。(写真に写るのは地味ですが、凄いハデなものがよく走ってます)
中央駅の前の客待ちタクシーです。