2008年5月25日
■5日目 5/9 金
前日ようやくバゲージも手元に到着。
やれやれです。
朝チェックアウトし、マドリッドを出発。
2番目の目的地オランダ・アムステルダムへ飛行機で向かいます。(約2.5Hの航路)
スキポール空港に到着後は、アムステルダム中央駅まで電車で20分。
駅舎の目の前は海抜0mの街。運河が縦横無尽に走ります。
ホテルにチェックイン後、まずは街並み散策。
初めて訪れる街をマップ片手に移動。
当然ながら最初のうちは目的の路地を見落としたり、方角を誤ったり、
メトロやトラムの切符の買い方に右往左往。
そうこうしながら目的地を次々に消化(?)、街のスケールや雰囲気を感じる。
毎回のことですが、これぞ旅の醍醐味です。
ここアムスは先にも触れたとおり、運河が多い。
そのためか地下のメトロは少なく、地上のトラムが発達している。
路地も狭いところが多く、もっぱら生活の足は「自転車」なのだ。
ツーリスト向けにもレンタルバイク(自転車のこと)の店があちこちにあり、
例に漏れず、さっそくレンタル。
乗り出して気づいたのが、サドルのポジションが高い。
(欧米はWCの小便器の位置も高いっすよね・・・)
自転車があればどこでも行けるといきがって、ある目的地を
目指すが、走れど走れど途中の目印も近づかず、しまいには横切る高速道路に
行く手を拒まれる。
仕方なく自転車から電車に乗り換え移動。
ようやく着いたのは、アヤックスのスタジアム。
(オランダ・アムスに行けばサッカー少年は目指すでしょ!)
なかなか立派なスタジアムですが、試合のないこの日はひっそりしていて、
オフィシャルショップも閑散と。
でもオランダ屈指の名門。クライフをはじめ、このチームからどれだけのスター
プレーヤーが巣立ったことか・・・
ショップ内の壁に昔のスナップが何枚か。
左はあのライカールトと、ちびっこのクライファート。
右には若いセードルフが写っているではありませんか・・・
とまあ、オランダサッカーに触れたあとは、再び自転車で街を。
トラムが走る横を、お姉さんもお母さんもお祖母さんも!自転車でかけ抜ける。
しかも早い早い!街はこんな景色です。
一人旅の食事はデリのサンドイッチがメインの毎日だったが、
「アムスのオークラ内レストランのチキンカリーは世界一!」だという
キャビンアテンダントの記事をみて、せっかくだから確かめにいくことに。
これがうまい!ウェイターに賛辞を送り、記念に写真も撮ってもらった。
久しぶりのまともで!おいしい食事を済ませ、気分をよくして再び街へ。
途中色々な車を発見。
シトロエンDSはヨーロッパで見るといいですね。
昔BXに乗ってましたが、オヤジになってからレストアしたDS乗るのもいいなと。
そして、右はアウディR8。街で実際に走るのを見るのは初めてですが、カッチョいい。
目尻のLEDが印象的です。
途中ドローグデザインのフラッグショップ「ドローグホーム」へ行ったりショップめぐり。
そのあとはミュージアム広場へ。
「I am sterdam」のグラフィックが水面に映りいいカンジです。
この広場には3つの美術館が隣接しています。
そのうちのひとつが「国立ゴッホ美術館」。
本館はリートフェルトの設計で、新館は磯崎新の設計。
(下は本館の正面です)
新館の方では、水盤のある中庭で作品のイメージを舞台演出仕立てのインスタレーション。
ドライアイスに幻想的な音楽・・・
しかも本館のロビーではビールやワインを(お洒落に)楽しむことができます。
日本の美術館でもこれらの発想、企画、参考にしてほしいですね。
そしてその近くのフォンデル公園。
時間は21時だというのに、(この時期、日の入りは22時過ぎなんですけど・・)
池のほとりの芝生には若者がそれぞれ食事に会話に楽しんでいる。
しかも見渡す限りの凄い人数です。
こんな光景、日本では花見シーズンに見るくらい。
ショップやオフィスは早々に仕事を切り上げ、人々が集うコミュニティーがある。
日本人も見習うわなければ・・・
ようやく日も暮れ、湾岸エリアへ。
下の建物は船をモチーフにしたもので、設計はレンゾピアノ。
主に子供たちが科学の体験をできるような施設です。(名古屋市科学館みたいな・・)
中央駅近くに建つ郵便局もなかなか意匠性が高い。
■6日目 5/10 土
この日は午前中、昨晩ブラついた湾岸へ。
内陸部の古い街並みとは異にして、現代的なオフィスや集合住宅が林立する
再開発エリアです。
快晴のなか、潮風にあたりながら自転車をこぐのも気持ちよい。
対岸には「ミュージックヘボウ」(3xニールセン設計)。
全面ガラス張りの建物内にはコンサートホールなどが入っています。
昼からはショートトリップ。電車でユトレヒトへ向かいます。
(ユトレヒトといえば、現グランパスの藤田が行ってましたね・・)
この街にも運河があるんですが、アムスとは違い、GLから5mくらい下がって
水面があります。
逆にこれを利用し地下を設けることで親水スペースをつくり、カフェやショップとして
活用しています。
そしてこの地での一番の目的はリ-トフェルト設計の「シュローダー邸」を見学すること。
いきなり行っても内部まで入れず、日本から事前に予約済み!
セントラルミュージアムからバスで移動し、ガイドに解説してもらいます。
(もちろんイングリッシュ)
リートフェルトは元々家具職人で、この建物は建築家として始めて手がけた住宅。
内部には随所に「折り畳み~」「可動~」のたぐいの仕掛けがあり、ガイドが、彼は
アーキテクトでもあり、カーペンターでもあるといっていたのがうなずける。
前述のセントラルミュージアムにもどりこちらも鑑賞。
内部にはドローグのリチャードハッテンがデザインしたカフェも。
共通チケットでディックブルーナハウスにも入場可能。
そう!日本でもお馴染みミッフィーです。
こちらはブルーナ氏のほかの作品や、スケッチ、写真、手紙などを展示した
ちょっとした美術館。
施設内には子供が楽しめそうなアトラクションや遊具、ショップなどもあります。
そんなこんなで夕方頃にはアムスに到着。
中央駅の駅舎を出ると、なんと「FREE HAG」の集団が。
待ち行く人と手当たり次第?にハグするっていうピースフル?な集団。
日本でもTVとかで紹介されてましたよね・・・