2009年7月26日
引き続きレポート。
いよいよ地下ガレージの基礎工事に。
前回までの地盤補強した状態に、スペーサーをセットして
鉄筋を組んでいきます。
見ての通り道路も傾斜しているので、それに合わせてガレージ内も床の段差をとります。
他には、ガレージ入口に木製のオーバードアを設けるのですが、足元から雨が進入しないように
際に排水ピットをとります。これにより地中梁も下げるのであれば構造設計と折衝します。
地中に隠れる基礎部分、コンクリート打設する部分はあとからやり直しがききません。
前術の内容はほんの一例ですが、設計段階ではこれらあらゆる要因を見据えて、
図面に全て反映しておかなければなりません。
設計、工事監理者はこの段階で配筋検査を行い、コンクリートの配合も事前にチェック
します。
そしてこの貴船プロジェクトでは、コンクリートの打放仕上げにするのですが、普通の型枠
ではなく、肌に木の板目をつけるべく、杉板型枠を採用します。
まさに脱型したら即仕上げの打放し。細心の注意が必要です。
施工者には杉板の板目を3パターン用意してもらい、基礎の部分で、まず試し打ちを。
写真では分かりにくいですが、ノーマルの板と、サンドブラストで板目が荒めに出る
よう加工したものをセットします。
そしていよいよ基礎コンクリートの打設です。
梅雨時ですがなんとか曇り。
よっぽどの雨でない限り予定通り行いますが、施主さんからすれば雨天は気分
悪いですよね。
(但し雨によって水セメント比が変わることはないのでご心配なく)
実際に打設した生コンは、現場でスランプ値などを計測。
さらにテストピースをとり、後日その強度を調べていきます。
設計者としては、杉板型枠の試し打ちの肌が気になるところです・・・