2007年2月22日
先日、住宅を建てるお客さんと、WCの仕様について色々打合せ
していた時、こんな話になった。
ご主人 「便座がU型ってないんですか?」
私 「そういえば最近O型ご多いですね」
ご主人 「実は座ってお小水行為をするとき、O型便座だとその先端部が
息子とバッティングしちゃうんです」
私 「・・・ああ、はい。はい。」
ご主人 「U型だと大丈夫なんですが・・」
私 「ちょっと調べてみますね」
注)会話の細部は正確性に欠ける部分もあろうかと思います。ご了承を。←ご主人へ
ちなみにご主人は僕よりも若く、奥さんも綺麗なお方です・・・
とだけ付け加えときます。
それで色々調べてみました。
なぜO型とU型があるかというと、そもそも家庭用がO型で公共用がU型と
使い分けメーカーが販売していたらしい。
それで、U型ができた理由としては、やはり男性のご子息が便座に触れてしまって
不衛生だからとのこと。
和式から洋式が移行してきた時代、便器に便座があることを知らない男性諸君が
多くて、O型だと便座がおりてることを知らずに小便をしてしまうことが社会問題に!(大袈裟)
U型だと「便座があるんだ」と、認識しやすいからということでも公共用で推奨してたん
でしょう。
ただこれがその後、家庭用でU型や公共の場所やホテルではO型も使われたりと。
最近あまりU型を見かけないのは、今や一般的になったウォシュレットや暖房便座
機能を備えるときO型でないとヒーターなどを便座にうまく埋め込めないためらしい。
■予備知識
世界最古の便器は紀元前2200年。
メソポタミア遺跡で便器が出土したらしくこれはなんと!なんと!U型!だったらしい。
・・・
便器に直接取り付ける「便座」が考え出されたのは1893年で歴史は浅いんですね。
未来には「C型」とか「S型」とか「M型」とか「X型」とか開発されるかも。。。
・・・なんともアクロバティックなプレイスタイルが・・・
・・・「俺んち、S600メルセデス製だぜ!!」みたいな・・・あれっ?
と、まあ住宅設計では、当然のことながら毎回WCのことも打合せする訳で
密室で繰り広げられるその行為は、他人様とはあまり議論しないことが
多く、内に秘めた思いを爆発させたり、打合せが脱線しがちなんです。
実際僕の友人(男)も自宅の洋式便器ですら衛生的に受け入れられず
便座のヘリにスリッパで乗っかり、足を震わせながら和式スタイルを強行
する人もいますから。
こんな人たちのために我々設計者はより安心で安全な行為ができるよう
プランニングでサポートしていかなければならないのです!
最後に、、、冒頭のお客様はO型にされました。