絵の勉強をしてる次女と豊田市美術館で開催中のモンドリアン展へ。
コンポジションの変遷で父迫熱。
細部を観ると線がキャンバスの端まで達していたりいなかったり、実は線がマスの中に隠れていたり。。
さらには白が一様な地ではなく白い矩形だったり、マスごとに異なる筆触だったり。。。
つまりは平坦で静的な調和というよりは動的な均衡なのである。
これが年月が経ち環境が変わると線が複数になり平面の破壊を試みる。
そして晩年は自由なリズムに委ね、かのヴギウギに!
会場では「デ・スティル」に関係する作品もいくつか。
中心人物のドゥースブルフは、画家であり、建築家でもあり、建築や都市の一部として社会に存在すべきと考え、美術家と建築家との共同作業による新しい空間の創出を発信。
リートフェルトは元々カーペンターで家具や建築作品を発表。(2008年にはリートフェルト設計のシューレーダー邸見学)
そして、時代は現代に移り、モンドリアンに触発された作家たちの作品も。なかでも寺内曜子さんの作品がとてもよい。
彼女は一貫して「二項対立の無化」や「絶対的な基準の不在」を思考してきたと。
二元論的に自己の意見の正しさを謳うことをよしとせず、常に主体に懐疑の目を向けるという根本姿勢に支えらている。
最後に、豊田市美術館の北側敷地に豊田市博物館が造られる予定でOPENは2024年。設計者は坂茂。
元あった豊田東高等学校の校舎はすっかりなくなり更地に。(2019トリエンナーレでは高校のプールが作品に)